OPP袋:種類や選び方
OPP袋は透明で中身が見える、お手軽な値段の袋です。OPPはOriented Polypropylene(オリエンテッド ポリプロピレン)の略で、ポリプロピレンを二軸で(縦横に)引き伸ばしたという意味です。
軽量で耐久性に優れ、さまざまな用途に適しています。商品のパッケージングや梱包、小物の収納など、私たちの日常生活でも幅広く使用されています。
OPP袋の主な利点は、透明度が高いことで内容物が一目で確認できること、軽量で持ち運びに便利なこと、耐水性と耐油性に優れていることなどがあります。また、リサイクルが可能なため、環境に優しい包装材としても注目されています。
この記事では、OPP袋の種類や選び方を詳しく解説します。用途に合わせた最適なOPP袋を選ぶためのポイントをわかりやすくお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
OPP袋の種類
厚み
OPP袋には様々な厚みのものが存在します。一般的によく使われる厚さは30μ(0.03mm)です。その他には、25μ(0.025mm) 、40µ(0.04mm) 、50µ(0.05mm) といった厚さがあります。
テープ付き
OPP袋にはテープが付いているものもあります。テープなので何度もつけたりとめたりはできませんが、中身がこぼれないようにできます。そのため、小ぶりなアクセサリーなどの梱包に適しています。
空気穴付き
空気穴がついているタイプです。包装時に空気を抜きながら内容物を入れることで、セーターやシャツなどを圧縮することができます。また、内部に空気が溜まって膨れ上がることがないため、破れにくいです。
OPP袋の用途
食品のパッケージング
OPP袋は、食品のパッケージングに広く使用されています。その理由は、OPP袋が透明で内容物が確認しやすく、また、耐水性と耐油性に優れているためです。菓子、パン、野菜、肉類など、さまざまな食品のパッケージングに適しています。
小物の梱包
OPP袋は、小物の梱包にも便利です。文具、アクセサリー、裁縫用品など、さまざまな小物の梱包に適しています。ジッパー付きOPP袋を使用すれば、開閉が容易で、繰り返し使用できるため、商品を購入後そのまま収納袋としても使えます。
衣類の保管
OPP袋は、衣類の保管にも使用されます。シーズンオフの衣類や、長期保管が必要な衣類を、OPP袋に入れて保管することで、ほこりや虫から守ることができます。防水性があるため、湿気を防ぐこともできます。
書類の保護
OPP袋は、書類の保護にも適しています。重要な書類や、長期保管が必要な書類を、OPP袋に入れることで、汚れや破損から守ることができます。透明なOPP袋を使用すれば、中身が確認しやすく、必要な書類をすぐに取り出すことができます。また、防水性があるため、水濡れからも書類を守ります。
工業用部品の梱包
OPP袋は、工業用部品の梱包にも使用されます。小さな部品や、精密な部品を、OPP袋に入れて梱包することで、破損や汚れから守ることができます。静電気防止タイプのOPP袋を使用することで、静電気による部品の破損を防ぐことができます。また、厚手のOPP袋を使用することで、衝撃からも部品を守ります。
OPP袋の使用上の注意点
耐熱温度と耐冷温度
OPP袋は、温度変化に敏感な素材です。使用する際には、耐熱温度と耐冷温度に注意が必要です。一般的なOPP袋の耐熱温度は、80℃程度です。これを超える温度で使用すると、袋が溶けたり、変形したりする可能性があります。フェスなどの夏場のイベントや火の側で利用するときは注意が必要です。
耐冷温度は、-20℃程度です。これ以下の温度で使用すると、袋が硬くなり、割れたりする可能性があります。特に、冷凍庫での使用には注意が必要です。耐冷温度が-30℃以下のOPP袋を使用するのが適しています。
適切な保管方法
OPP袋を長期間使用するためには、適切な保管方法が重要です。直射日光や高温多湿を避け、涼しく乾燥した場所で保管しましょう。また、重いものを上に置いたり、鋭利なものと一緒に保管したりすることは避けてください。
リサイクルの方法
OPP袋は、リサイクル可能な素材です。使用済みのOPP袋は、適切な方法でリサイクルすることが大切です。まず、OPP袋に付着した汚れを取り除きます。食品の袋の場合は、水で軽くすすぎましょう。次に、自治体の指示に従って、適切な回収場所に出しましょう。OPP袋は、他のプラスチック製品と一緒に回収されます。ただし、汚れがひどい場合や、他の素材と複合されている場合は、リサイクルが困難な場合があります。その場合は、可燃ごみとして処理しましょう。
まとめ
梱包材としても収納用品としても便利なOPP袋。日常の様々なシーンやお店で活躍します。適切なものを選んで購入しましょう。